愛宕神社

あの石段を馬で駆け上ったの？！愛宕神社

まず特異なのがその地形。周囲はほとんど平なのに、そこだけポッコリと小山になっています。その為、山のこちらから向こうへ通る為にトンネルが通してあります。都心部にトンネルとは一般道ではあまりみられません。どうしてこういう地形が出来上がったのか不思議になります。

地形が特異な形と高さがあったためか、江戸時代に浮世絵で紹介されたほどの観光名所として知られていたそうです。山頂部には桜が咲き、愛宕神社がまつられ、江戸の町を見下ろす展望所として多くの人が訪れました。あの幕末の英雄・西郷隆盛と勝海舟も訪れたそうで、ここから江戸の町を展望し、江戸城総攻撃とそれによる大火を回避する結果にもなりました。

意外なことに愛宕神社境内には大きな池があります。付近を見回ると井戸のようなものも。高所から低所へと流れる水が独立した山の頂上で見られることに相反するものの組み合わせ的風情を感じます。

年末年始には初詣客で混雑するようです。この愛宕神社への急な階段は江戸時代に将軍・徳川家光の家臣・曲垣平九朗が乗馬で駆け上がったんだそうです。その故事からか、この社は出世の神様なんだとか。

神社の隣にはＮＨＫ放送博物館があります。過去の放送機器や終戦時の玉音放送に使われた玉音盤が見られます。