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近藤勇の墓

近藤勇の墓

2004年度NHK大河ドラマ「新撰組」の主役・近藤勇の墓は、JR板橋駅前のロータリーのまさにすぐ前、菩提寺である寿徳寺※1)の境外墓地にあります。

墓所入り口を入って正面に近藤勇の墓。その途中、左側に永倉新八の墓があります。当時の古い写真では一面の野原であったこの地ですが、今は数階建ての建物が周囲を囲み、閉ざされた感のある世界です。

慶応四年(1868)四月二十五日。下総国流山(現・千葉県流山市)で捕えられ、板橋宿付近に監禁されていた新撰組局長・近藤勇は、中仙道板橋宿手前の平尾一里塚付近に設けられた刑場にて、官軍により斬首の刑に処されたとのこと。この墓は、処刑された後に胴体が埋葬された場所らしく、首級は京都に送られたそうな。その後の明治九年、元新選組副長・永倉新八がこの地に近藤の墓を建立。墓碑の正面には近藤勇と土方歳三の名が、側面には新選組隊士の名前が刻まれています。平成15年に北区の有形文化財に指定されました。

12月のNHK大河ドラマ最終回直後に訪れた時には思った通り、何人かの人がきていました。普段の閑散を想像すればたくさんの墓参者だったんだと思います。お墓には花がいくつも供えられていました。

処刑された場所と思われる場所は、ここからほんの数分歩いた旧中山道付近らしく、今は商店街の建物が建ち並んでいます。

毎年、命日がくると墓前にて供養祭が行われ(※2)、多くの参拝客が集まるそうです。また、その付近の日程で、地元の滝野川商店街主催の『滝野川新撰組まつり』も開催され、新選組隊士の扮装をした行列が板橋駅前から近隣商店街をパレードするそうです。

ところで、JR板橋駅って北区と板橋区と豊島区という3区の境になっているんですね。地図iconで見ると、ホームを分断するように区境が通っています。

  • ※1.東京都北区滝野川4-22-2 [HP]
  • ※2.命日は4月25日だそうですが、その日が平日の場合はその直前の日曜日に催されるようです。
開催日時

近藤勇と新撰組隊士の墓前供養祭について:基本的に4月25日(近藤勇命日)。ただし、その日が平日の場合はその直前の日曜日。

交通
電車
JR埼京線・板橋駅下車、徒歩すぐ(駅前)。
駐車場

当webサイト管理人は未確認なものの、すぐ近くに駐車場がある模様。(s-park)

周辺情報

JR板橋駅滝野川改札前の小さなロータリーから向かって左隅に看板が見える。すぐ近くには旧中仙道が通り、少し進めば上り方面なら庚申塚、下りならば板橋宿の商店街へ続く。この板橋宿商店街は歴史的旧跡も加わって風情を感じる。途中、石神井川にかかる「板橋」がある。みどころの一つだろう。