王子 飛鳥山公園 あじさい小径(こみち)

最近、紫陽花あじさいでも有名になった北区王子の飛鳥山公園のあじさい小径こみちです。飛鳥山といえば江戸時代の徳川八代将軍吉宗の頃からの桜の名所ですが、最近の花畑ブームのひとつなのか、あじさいでも知られるようになってきました。

あじさいが見られるのは飛鳥山公園の北側。飛鳥山公園は上野・田端・日暮里と同じく高い台地の端にあり、その終端の急な崖の下にあじさいが群生しています。

あじさいの小径と名付けられたその道は最も狭いところだと人がすれ違うだけでギリギリの幅。また、すぐ横の金網の向こうを京浜東北線が大変な勢いで通っている為、殺人的な音がするのが惜しいところ。その他はこれといって妨げになるものは無く、少々急ですが飛鳥山へ登る階段も設置されているので、あじさいと飛鳥山の双方が楽しみやすい環境になっています。

王子駅から飛鳥山方面へ向かう人のほとんどが明治通りを通って飛鳥山公園北側のあじさいの小径へと至るようで、最奥部まで見物していくようです。ちなみに最奥部からは上りの坂道になっており、飛鳥山公園の東の駐車場付近へと至ります。

オススメするコースは、最奥部まで行ったら引き返し、途中の階段を昇って飛鳥山頂上にある茶店の裏付近に出るコース。高い崖を上ったところで江戸時代とは違って今や筑波山は見えず、見晴らしはさほど良いわけではありませんが、木製のベンチイスのある茶店に至って一休みでき、同時にそこは広くて大きな遊具のある児童向きの公園です。隅にはSLのD51機関車や都電6080車両が展示されており、後者は中に入って一休みできるようになっています。

服装装備

あじさいの小径は地面がアスファルトなので普通の履き慣れた靴でよいでしょう。あじさいは水分が豊富だと活き活きとしてみずみずしく、一日カンカン照りした後だと乾燥して花がチリジリになったり、色が褪せたりするので、みずみずしいあじさいを見る為には汗と雨への対策をバッチリして、最も好適な「雨上がり」を狙ってちょっとくらいの雨天なら予定通り行ってみる事をおススメします。

他の楽しみ

飛鳥山公園には幕末明治の実業家 渋沢栄一の邸宅があった場所で、今も建物が保存されて公開されている。渋沢資料館や北区飛鳥山資料館、紙の博物館と博物館が並んでおり、飲食店だけの利用も可能。そのまま西側へいくと何も無いデコボコした場所があるが、ここが江戸時代の徳川八代将軍吉宗の頃からの花見処でたくさんの桜(ソメイヨシノ)が植えられており、明治通りを挟んだむこうの音無川親水公園と共に桜の満開時の様子を想像する事ができるでしょう。南側の低地には「井」の形の石の親水場があり、この季節に水が流され始まるようです。

弁当持参

一度飛鳥山公園の敷地内に入ると、飲食物の入手は園内の茶屋や博物館の飲食店、自動販売機しかなく、公園周辺には利用し易いコンビニやスーパーは無いので、それらは持参するか王子駅周辺で調達すると買いに行く労が省けます。あじさいの季節は虫も増え始める季節だが花見名所なだけあって、敷物があれば居場所には全く苦労はしないでしょう。

履歴

2020 新型コロナウィルス対応の中、アジサイ見頃直前に上中里側のアジサイが何者かに伐採される出来事が発生。
2017 大幅な刈り取り整理でシンプルに。
2016 6/5日曜日午後3時頃の現地は見物や撮影の人たちで混雑。
由縁

江戸時代に将軍・徳川吉宗が花見ができるように桜をたくさん植えてから本格的な行楽地になった。

URL 東京都北区公式ホームページ
交通
電車
JR京浜東北線王子駅下車、徒歩数分。
駐車場

■飛鳥山公園の東に飛鳥山公園のコインパーキングがある。150円/30分(2016年)■王子稲荷の前に小さなコインパーキングあり。

周辺情報

■飛鳥の小径の中ほどにある橋を渡って線路のむこう側に出るとコンビニが一軒ある。■飛鳥山公園から明治通りを越した対岸に音無川親水公園があり、遊んだ後に手足や顔や全身も洗える水シャワーも設置されていて、小さな子供向けの水遊び場として面白い。ここも春は桜の名所になる。ここのすぐ近くに居酒屋が3軒ほどある。■王子駅の北側にはファーストフードやカフェ、居酒屋あり。■近くの高層ビル 北とぴあの展望台からは飛鳥山が見渡せる。■明治通りと音無川親水公園を隔てた向かいの山に王子神社がある。■少し歩くと王子稲荷神社と名主の滝公園がある。■都電荒川線が他の一般車両と共に明治通りの坂を上る。