日本武道館 武道始め 鏡開き式
毎年、成人の日に日本武道館で開催される武道の開始式と初稽古です。
式は開会式と武道功労者の表彰から始まり、日本甲冑武具研究保存会の方々による鎧着始め・三献の儀、鏡開き式・出陣と続きます。この場面は本格的な武具甲冑を着た武士たちの歴史絵巻行列になります。
三献の儀とは、勝ち栗・ 打ちあわび・昆布の三品と酒を総大将が食し、武運の向上を期すという儀式。その後、武士集団はエイエイオーと鬨(とき)の声を上げて出陣していきます。
鏡開きとは、古来、日本では正月に神前に餅を供えて祝う習慣がありましたが、近世になって武士は鎧に、女子は鏡に餅を供えたんだそうで、武士の餅は鎧餅または具足餅と、女子の餅は鏡餅と言われたんだそうです。その後それぞれの餅は正月の松飾りがとれる吉日に撤去して砕き、雑煮などにしたんだそうな。ちなみに武士の場合、この餅を刃物で斬ることは忌み嫌われたんだそうです。
その後は、弓道・空手道・銃剣道・柔道・相撲・少林寺拳法・剣道・合気道・なぎなたの現代9武道の模範演武に入り、模範演武終了後は全武道一緒一斉に初稽古が執り行われます。
入場は無料で、開会式は正午から。武道関係者の他、一般でも見ることができます。アリーナ(大道場という)は稽古場になり、観覧は2階か3階の席になりますが、2階席は演武や稽古参加者とその関係者が集まるので、一般は3階席からの観覧がオススメ。
一般の人たちが日本の伝統的武道に一堂に触れられる数少ない機会だと思います。
過去履歴
2020 | 東京オリンピック・パラリンピック競技大会に伴う増改修工事実施のため鏡開き式・武道始めは中止に。 |
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