根津神社 つつじまつり

東京で躑躅（ツツジ）の名所といったら真っ先に思い浮かぶのがココ、根津神社です。根津神社のある文京区は区を挙げて『文京 つつじまつり』を主催するほどツツジが多く、JR駒込駅ホーム / 六義園 / 護国寺 / 小石川植物園 とツツジの名所が数多く見受けられます。中でもここ根津神社は、種類にしても量にしてもとりわけ多くのツツジが植えられており、広大な斜面を活かした配置の仕方には、見せ方の工夫を感じさせられるでしょう。東京23区内でここのツツジ苑ほど見事なツツジの群生が見られる場所はありません。

• 六義園
• 小石川植物園
• 皇居東御苑　二の丸庭園
• 護国寺
• 明治神宮御苑
• 池上梅園

開花時期と見頃

開花時期は3月の終わりから4月の始め頃。東京では広い道路脇に植樹されているので、その咲き具合を見て身近に判断できるでしょう。品種や日当たりで開花に差が出るようで、満開の時期でも他の植物同様、一株全て咲いている株から全く咲いていない株までが混在するので、園内全ての株が咲き揃っている景色を見るというのはかなり難しそう。早咲きの株と遅咲きの株が必ずあり、早咲きの株が咲いた時に遅咲きの株が蕾をつけ、遅咲きの株が咲いた時は早咲きの株が萎れる頃合を迎えます。見頃としてはまだ蕾があるくらいが良さそうです。満開の時期に行きたいと思うのが人情ですが、それを狙うと萎れた株も多く見ることになりそうです。

名物と行事

恒例のつつじ祭りの季節は大変混雑します。祭り期間中は屋台や骨董市と共に、名物『甘酒茶屋』が開店し、神楽殿では各種催し物の奉納がなされます。屋台は平日の場合、飲食系の多くが休業状態になります。

JR日暮里駅から歩くのが面白い！

根津といったら谷根千（谷中・根津・千駄木の略称）と言われる寺社や坂や猫や文豪ゆかりの地の多い情緒色の濃い地域なので、ツツジ見物だけでなく、その前後の楽しみもオススメ。地形と街の作り自体が独特で『人の足の尺度』で出来ており、魅力を感じるでしょう。根津神社の最寄駅というと地下鉄の根津駅か千駄木駅と言えますが、街歩きやウォーキングが出来る方ならJR日暮里駅から向かう事をオススメ。途中の『夕焼けだんだん（夕焼けの見える階段）』や『谷中銀座商店街』は小さくも個性的な商店が密集していて昭和レトロ感が強く、活気もあって街自体が魅力的。おばあちゃんたちに好評のようです。根津神社までは多少歩くものの、楽しさがあるのでさほど苦にはならないのでは？しかも、JR日暮里駅では散策情報が壁に大きく書かれていたり、無料の地域情報チラシも入手できます。

ｵｽｽﾒの楽しみ方

■谷中銀座は15:00～20:00の間、車両通行止になるのでこの時間帯は活気ありかつ安全。■根津神社裏から伸びる藪下通りを通り、そのまま団子坂を突っ切って進んで六義園を目指すのも一興。この道は標高高い場所に位置し、永井荷風や森鴎外や夏目漱石といった文豪ゆかりの道であり、団子坂の向こうの道沿いには佐藤春夫居住跡や旧安田楠雄邸、高村光雲宅跡や高村光太郎宅跡、ファーブル昆虫館などもあるらしい。■ふくの湯はモダン銭湯としてテレビで紹介された銭湯。

梯子する

根津神社のつつじまつりと亀戸天神の藤まつりは毎年時期が重なるので、同日に楽しむ方法がある。本数は少ないが、両名所はバスで繋がっている。(2016)

その他

大人100円で乗れる文京区のコミュニティーバス『B-ぐる』が、根津神社と六義園や後楽園を乗り換えなしで結んでいます。ツツジのきれいな都内名所をハシゴするウォーキングなども面白そう。ツツジの開花時期と同じ時期に藤の花が見頃を迎えるので、亀戸天神の藤まつりもオススメです。

• 亀戸天神 藤まつり
• 上野東照宮 ぼたん祭

履歴

ページ更新日： 2024-05-02