浅草寺 四万六千日 ほおずき市
毎年7月9日・10日に浅草・浅草寺の境内で開催されるほおずき市です。仲見世通り奥の宝蔵門付近から本堂前境内スペースにところ狭しと露天が立ち並び、売り子たちの掛声が響きます。
ほおずきとは、草丈60~80cmほどの東南アジア原産のナス科ホオズキ属の多年草で、6月から7月にかけて黄色い花を咲かせ、その後は六角状の萼(がく)が発達して袋状になり、果実を包んで熟すと鮮やかなオレンジ色になる。主に観賞用や食用・薬用として栽培され、観賞用のものは苦味があり、毒性もあって食べるには向かないらしい。丸い果実は子供たちの間で口で音を鳴らすなど遊びにも使われていたとのこと。
もともとは芝の愛宕(あたご)神社の縁日で薬草として(?)売られたのが起源らしいが、その愛宕神社の縁日が、“この日に参拝すると百日分・千日分のご利益が得られる”とされる、月に一日の観音さまの功徳日に習ったものだったことから、観音さまをまつる浅草寺の境内にも市が出るようになり、境内の広さからか、規模も盛大になっていったらしい。また、その功徳日は7月10日の功徳が1000日分と最も多く『千日詣』と呼ばれてもいたが、いつしか浅草寺ではそれが『四万六千日』と呼ばれるようになったんだそうな。
ほおずきは一鉢2500円くらい。赤く色付いたものが目立つのと綺麗なのでまずは赤いものが欲しくなるだろうが、色付きの過程も楽しめる青いものを購入することは決して損にはならないかと。また、赤青混合ものは、青から赤へと段々と変わるグラデーションが楽しめるので、「いくつか赤いものがある」 くらいが買い時ものでは?ちなみに、高値で取引されるためか、ほおずき市で売られるものは粒揃いの模様。
毎年恒例の行事なのと、年中お祭な浅草での行事なので言うまでもなく混雑します。涼しくなる夕方から夜にかけても全く人が引く気配がありません。浴衣姿の女性も多く見られます。
- 多年草 ─ 一度タネをまいて育てると、何年も枯れずに生育する草。冬でも地上部に葉を残すものや、地上部は枯れて根だけが残るもの(宿根草)などがある。>>戻る
- 縁日とは、「仏様と特別なご縁のある日」という意味で、浅草寺の縁日は18日。
開催日 | 毎年7月9日(功徳日の前日)と10日(功徳日) |
---|---|
交通 |
|
駐車場 | 周辺道路上にパーキングチケットがあるのと、雷門前に公共地下駐車場あり。 |
おみやげ/名物 | 雷おこし / 電気ブラン(酒:神谷バー) |
てぬぐい | 「浅草」「ほおずき市」の銘が入ったてぬぐいがこの時期だけ売られている。 |