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堀切菖蒲園 花菖蒲

堀切菖蒲園 葛飾菖蒲まつり

『菖蒲』の名がそのまま付いた園地は都内に何か所かありますが、ここ堀切菖蒲園はその中でも特に有名で綾瀬川/荒川沿いに立地し、歌川広重の浮世絵や小林清親の版画でも描かれた歴史的由緒ある区立公園です。

最寄り駅からして『堀切菖蒲園駅』。いかにこの地が菖蒲園と縁深い地域なのかが伺われます。この辺りには江戸末期から明治の頃には当所以外にも複数の菖蒲園が点在していたそうですが、現在では堀切菖蒲園だけになったそうな。ちなみに、明治神宮御苑の菖蒲田造営の際には、堀切方面からも集められたらしい。

もともと田んぼばかりだった土地柄なせいか、道がくねくねと入り組んでおり、初めて行く人は迷いそうですが、しょうぶ祭り期間中は駅から人の流れと案内板が設置されるのでほとんど迷わずにいけるでしょう。

オススメのルートとしては、商店街を歩いてあじさいの小路へ至り、あとは道なりに行けば、ほぼ菖蒲園入口へと辿り着きます。このあじさいの小路がまた味わいがあり、まるでこれから始まる菖蒲ショーの前奏のようです。

この堀切菖蒲園。これだけの規模と内容なのに区立な為に入場無料。驚きです。

菖蒲園の印象としては、菖蒲田を囲むように散歩道があり、松や柳や藤も見られ、日本風情と川というかを感じました。ちょっと小高いところに東屋があり、高いところから園内を見渡すこともできます。

ちょっと殺風景ながら、借景として高速道路が印象的で空が広く見えます。それと、菖蒲園から出てちょっと歩いて高速道路をくぐったところにある荒川河川敷には地元の方々が管理している堀切水辺公園の菖蒲田があり、当地からは東京スカイツリーも見えます。

早朝から朝や曇りの日、霧雨やその直後がみずみずしくて最高といえます。天気が悪いからといって訪問を中止にするのではなく、靴や傘や雨具などの雨対策をシッカリしてむしろ決行してみては?逆に、晴天日の堀切水辺公園は陰になる場所が無いので、日傘や帽子が重宝されるでしょう。

6月中旬、堀切菖蒲園駅の駅前通りを会場に、葛飾菖蒲まつりに関連するパレード等のお祭り催事が開催され、この期間中の土曜日・日曜日には堀切菖蒲園・水元公園・柴又帝釈天を結ぶ『かつしか菖蒲めぐり周遊バス』が運行されます。

現地の様子

とてもよく管理された園です。入り口を入るとすぐに管理棟が見え、大抵は管理人が居り、同じ棟にはカフェが開設されて気軽に利用できます。園内には常設のトイレが2ヶ所、足休めができる屋根付きの東屋は3ヶ所、管理棟から離れたところには自動販売機も設置されており、平成30年の大改修で地面が石やコンクリートになり段差はスロープ化されたので車椅子での回遊がし易くなりました。

平成30年に大改修

平成30年(2018)に大規模な整備がなされ、敷地は隣接していた公園と繋がり、地面は石とコンクリート敷きになって車椅子での訪問が容易に。複数あるトイレと東屋は新しくなり、足休めもし易くなったが、直射日光が強い時は大人は帽子や日傘などの暑さ対策をおススメ。小さな子供には頬を赤くするくらい暑いようです。

2019

5/17、一番花が開花。咲いたのは「加茂万里」。

2018

園内大改修。

2017 6月初めで満開。当年は花の付きが多く大満開。
2016 早咲きを鑑賞。たくさんの蕾の中にところどころの花の集団。これも綺麗です。
2014

見頃を迎えた頃に連日丸一日の強い雨に時々風が吹き、咲いた花は折れたり花びらが色抜けしたり千切れたりに。河川敷にある堀切水辺公園は雨天により地面が雨でグジュグジュになり、草も濡れているので、通常の靴では浸水するでしょう。

2013

最終日前の2日間、16時半からライトアップがなされた。

由緒・縁起

堀切の花菖蒲は江戸名所の一つとして古くから知られており、その景観は安藤広重や歌川豊国らの錦絵の題材になりました。花菖蒲が、この地に伝来した時期は明らかではありませんが、一説には文化年間(1804~1817)当時の農民、伊佐衛門によって栽培されたのが始まりと言われており、現在本園の花菖蒲の種類は約200種6000株に及びます。江戸時代の情緒をしのびながら、数多くの江戸花菖蒲を観賞できるのが、本園の特色の一つです。

花菖蒲の他、藤も多くあり、満開の時期には見事な景観を見せてくれるだろう。

開園時間

午前9時~午後5時
(6/1~6/25は午前8時から午後6時まで)

休園日

年末年始(12/29~1/1)

入園料

無料

オススメの楽しみ方

堀切菖蒲園駅からあじさいの小路を通って堀切菖蒲園へ。菖蒲園を見たら綾瀬川の水門を通って堀切水辺公園の菖蒲田もみてくべきかと。ここからは東京スカイツリーが見えます。

交通
電車
京成線・堀切菖蒲園駅下車、徒歩15分くらい。
バス
期間中の土日に堀切菖蒲園、水元公園、柴又の3ヵ所をめぐる「菖蒲めぐりバス」が運行される。
開花状況

葛飾区webサイト
かつまるガイド
堀切菖蒲園地区・5商店街サイト『ほりきり発見伝』
江戸切子の清水硝子webサイトで開花状況ブログ配信

駐車場

徒歩十分ほどの河川敷中に堀切橋駐車広場あり。トイレもあり。一回利用500円。

周辺情報

■駅から菖蒲園までに商店街・コンビニ・スーパー(赤札堂)あり。園内にも気軽に利用できるカフェあり。祭り期間中は入口前に露店あり。■かつしか菖蒲祭り期間中の土日にはかつしか菖蒲バスが運行され、堀切菖蒲園、水元公園(しばられ地蔵)、柴又帝釈天の三ヶ所がシャトルバスで結ばれる。

■近くの荒川河川敷には地元の方々管理の堀切水辺公園・菖蒲田がある。水場・トイレあり。■北綾瀬駅前のしょうぶぬま公園へはほぼ一直線。■小岩菖蒲園へは京成線一本で行ける。

おみやげ/名物/名産

■菖蒲に因んだハンカチや飾り花、江戸切子の工場もある。 江戸切子の清水硝子■入り口で地元の方々が堀切菖蒲園グッズを販売しています。堀切菖蒲園てぬぐいオススメです。

その他情報

■駅前のバス停からは、綾瀬・浅草(向島)・新小岩方面にバスが出ている。■堀切菖蒲園駅の反対側には道路沿いにラーメン屋がいくつもある。■銭湯・富士の湯あり。■コンビニはあるが、馴染みあるカフェはほとんどない。■コインパーキングはあちこちにあるが規模が小さい。■菖蒲園とは称するが、実は4月下旬からアヤメも咲き始める。