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富士山 富士塚 開山祭(山開き)

富士山 富士塚 開山祭(山開き)

日が暮れると山頂は真夏でも真冬の寒さの気温になります。そんな気温の中で体を濡らしてしまった場合、極めてマズい事になります。周囲には他にも大勢の登山者がいるから何とかなるだろうと思うかも知れませんが、その他人達も自分一人分の装備しか持っていないものです。結果、非常時や追い込まれた場合は山小屋の厄介になる事になるが、富士登山最盛期であるお盆の季節の山小屋はフル満員状態になるので、今は昔とは違って断られ事もあります。その場合、それが夜間だった場合は強い顰蹙を買うのですが、登山道を降りるのが安全です。≫東京人の夏富士登山

毎年7月1日に富士山が山開きの日を迎え、同時に東京都内でも富士塚を持つ多くの神社で開山祭が行われて、多くの登山愛好家らが夏の富士登山に向かいます。

東京と富士山とは古くから関係があり、特に江戸時代に入ると富士山をご神体として崇敬する団体である富士講が流行し、当時の江戸地域にとどまらず関東一円に富士塚が築かれました。今も各地に残る富士塚はその跡で、富士講の講員(信者)で富士山に行けない人の為に築かれたいわば富士山のミニチュアで、これに登れば富士山に登ったのと同じご利益が得られるとされたそうな。

富士講は今でも存在し、都内各所の富士塚のある神社では毎年7月1日に富士山本山の開山に合わせて開山祭・お山開きの祭事が行われます。

東京から富士山五合目まで

東京から富士山の麓の富士吉田までは直線距離でだいたい100㎞。車の場合は、中央高速の河口湖ICか東名高速の御殿場ICからで、新宿から河口湖口(吉田口)五合目まで直通の長距離バスが通っています。その名も富士急行バス。一人で行くならこのバスが一番!新宿を出たら富士山五合目までバスにお任せで料金も決して高くはありません(むしろ安い)。登山でなくても、富士山五合目には数件の商業施設が立ち並んでおり、その近辺だけでも楽しめる、富士山でもっとも繁華な場所です。

開山祭

富士山の山梨県側である富士吉田市では、北口本宮富士浅間神社や富士スバルライン終点の小御岳神社で開山祭が執り行われる。翌日に開山祭を控えた6月30日の夜から、シーズン最初のご来光を山頂で迎えようと登山者が登山を開始する。夜の登山道にはヘッドライトの列が山頂へと続く。

夏の富士登山

夏とはいえ、富士山頂の標高3776mは日中は涼しく、夜間でも晴れで無風でもシンシンと寒くなります。山小屋よ予約があればかなり安全ですが、お盆の時期に予約なく山頂まで往復する場合、雨対策は絶対必要といえます。8合目から上で雨に濡れた場合、日中でも震えるようになり、加えて夜間に道に迷ったり等をした場合は真夏に凍死することも有り得ます。気軽に行ける山ではありますが決してナメてかかる事のないよう、忠告します。また、多くの人が高山病の症状を体験します。私の場合は、8合目辺りから頭痛を感じるようになりました。そういう訳で、山頂で一杯のつもりで持参したビール等のアルコール飲料は残る結果となりました。

富士登山ツアー

登山期間

7月1日~8月一杯まで。山小屋は9月上旬まで営業。

駐車場

各登山道の入口に駐車場あり。満車や混雑期間中は一般車両は麓の大駐車場に駐車となり、シャトルバス利用で登山口に向かう。

開山祭

富士河口湖口登山道五合目の神社では、毎年7月1日の早朝に開山祭が行われる。

周辺情報

富士山周辺には湖や夏でも寒い風穴や樹海と呼ばれる深い森林、温泉やレジャー施設など見所はとても多い。