靖国神社 桜の標本木と開花宣言
東京の桜名所というと上野恩賜公園や千鳥ヶ淵の桜並木がまず思い浮かびますが、東京の桜の開花を告げる開花宣言の為の標本木があるのがここ、靖国神社。境内の約600本の桜が満開になると伝統的な社殿との調和も合わさってそれはそれは見事な春爛漫の和の風景が観覧できます。桜の満開は開花宣言から約一週間後。花見など桜が楽しめる期間は開花後、一週間から10日間くらいです。
靖国神社では桜の開花時期を合わせ、毎年恒例のさくらまつりが開催されます。さくらまつりは、夏のみたままつりと共に靖国神社の大きなお祭りといった印象で、境内の舞台では演劇や演奏が、参道にはたくさんの露店が出てたくさんの人で賑わいます。
最も混雑するのは日中よりも夕方から夜です。参道は人がひしめいて黒山の人だかりになり、露店の居酒屋や空いたスペースでは近所の企業に勤める会社員などが敷物を敷いて年に一度の花見を盛大に楽しむ姿が見られ、境内一円は大変な賑わいをみせます。
桜の開花状況は靖国神社webサイトでライブカメラにより配信されるので、今現在の開花状況がわかります。また、参道入り口すぐ横の歩道橋を渡ると旧江戸城の田安門前の桜並木に至り、東京の桜の大名所:千鳥ヶ淵桜並木も至近距離です。
その他
開花宣言がなされるのはここ靖国神社の標本木に花が5~6個咲いた時だそうです。また、桜の標本木は靖国神社ですが、梅の標本木はすぐ近くの北の丸公園だそうで、この北の丸公園には他にも東京のイチョウとカエデの標本木もあるとのこと。イチョウの標本木は気象庁の移転に伴って北の丸公園のものになったそうですが、それ以前は大手濠緑地(和気清麻呂像がある)の震災イチョウだったそうです。この震災イチョウは関東大震災の火災も消失を免れたイチョウなんだそうです。
過去履歴
2020 | 3月14日開花宣言。去年より7日早く、平年より12日早い桜シーズンの到来とのこと。同日、雨に雪が混じった。 |
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みどころ | 拝殿に向かって右方面に戦争関係の資料が展示されている就遊館がある。意外に知られていないのが、本殿右奥方面の庭園。 |
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