赤穂浪士討ち入りの日泉岳寺 義士祭
新型コロナウイルス感染防止のため、2020年12月の赤穂義士祭は自粛とのこと。
12月14日の忠臣蔵・赤穂浪士討ち入りの日、ここ東京高輪の泉岳寺ではその赤穂四十七士を祭る義士祭が開催され、普段は落ち着いた佇まいの境内が一転して墓参者らで大混雑します。
最寄駅は都営浅草線・泉岳寺駅。ホームを降りると早くも混雑の様子を感じさせられます。駅から泉岳寺入り口までは徒歩数分の緩い上り坂で、その昔はここから海が見えたと思われます。
境内にはテントや露天が多く見られ、早くも正月を感じさせられる雰囲気に。参拝者はとても多く、山門前から本堂前を通って墓所までの長い列が境内を取り巻いていました。
墓所には赤穂藩主・ 浅野内匠頭長矩(あさのたくみのかみながのり)公以下、討ち入りに参加した赤穂四十七士の墓があり、墓参者が手向けた線香の煙が立ち昇ります。
墓所脇には討ち取った吉良上野介義央(きらこうずけのすけよしひさ)公の首級を洗った首洗いの井戸や、浅野内匠頭が切腹した時に血を浴びた血染めの石や梅を見ることができます。
境内にある赤穂義士記念館には、討ち入り当日に大石内蔵助(おおいしくらのすけ)が書いた直筆の義士連名書状や浅野公の墓前に備えた吉良公の首級を翌日に吉良家へ返した際に受け取った首受取状など当時の実際を思わせる興味深い資料が今に伝えられています。この資料館の貴重なところは関東大震災では倒壊したものの、東京大空襲では類焼を逃れたという点。都内都心部の歴史的名所としては非常に貴重な場所と言えるでしょう。
対面側にある義士木像館に展示されている木像群からも江戸のセンスを伺わせられます。ここは東京都心部で江戸を個人レベルで感じられる数少ない大名所といえます。
履歴
2020 | 新型コロナウイルス感染防止のため、2020年12月の赤穂義士祭は自粛に。午後5時閉門とされ、行列も夜の露店もなしとされた。 |
2018 | 20:00頃には山門前の道路の露店が、21:00前には境内の露店が仕舞いに。墓所の参拝は20時台なら楽。地下鉄泉岳寺駅出口から泉岳寺前の車道にはコンビニと新しく居酒屋や飲み屋ができていた。すぐ近くにアパホテルができていた。 |
2012 | 財界二世学院の方々による義士祭パレード開催。 |
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最寄り駅 | 都営浅草線・泉岳寺駅 / JR山手線・高輪ゲートウェイ駅 |
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最寄りのホテル | |
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その他 | ■雨天の場合、傘は持参しつつ、合羽着用がよい。 ■赤穂義士記念館は入場料500円(2008)。■線香は現地で販売している。■門前に商店いくつもあり。露店あり。■トイレは境内にもあるが混雑するので、泉岳寺駅改札出て目の前のトイレで済ますのがオススメ。 ■義士祭は年二回、12月と4月に開催される。 ■歩いて行ける距離の場所に、赤穂義士自刃の地がある。その更に奥の旧細川邸のシイもみどころ。 |