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皇居 新年の一般参賀

皇居 新年の一般参賀

令和6年(2024)1月の一般参賀は中止とのこと(2024/1/2)

カメラやiPadをずっと掲げるのはやめてください。一番大事な場面でずっと掲げて一人満足のビデオ撮影。その為に最も大切なところを終始みられずに失望して帰る方が出ています。一般参賀は東京や関東の方だけでなく、東北や北海道、四国や九州など遠方からはるばる飛行機や新幹線、旅行ツアー利用で来る方も多い行事です。そういう方の思いを考えてみてください。大事なシーンでは撮影機材を自身の頭より高く上げないでください。あなたと同じように数時間もの時間を足が棒になる苦労をしてようやく会場に入った背の小さな高齢のおばちゃんの身にもなってください。

使用は禁じられていませんが、この行事にベビーカーは不向きです。退出時にベビーカーそのものが人の下敷きになりかねないのと、ベビーカーに足をとられて人が倒れた場合、手で掴めるものがありません。

毎年1月2日には皇居で新年の一般参賀が行われます。第一回は午前10時頃で、天皇・皇后両陛下をはじめ皇族方が宮殿長和殿ベランダにお出ましになられ、午後も合わせて数回お出ましになられます。第一回の模様はNHKで生中継されます。

一般の人が皇族の方々を直接拝見できる数少ない機会です。また、新年正月にこの行事に参加することは、一年のスタートとしてとても幸先の良いとの思いもあります。加えて、 この場所に一般の人が入れるのは基本的にこの新年一般参賀と天皇誕生日の年に二度だけで、普段は見られない皇居の内側からの景色や櫓(やぐら)の角度が見られるのも一つの楽しみとなっています。

お出ましの時には道中で配られる国旗が振られます。この時、初めての方は振られる国旗の為に両陛下や皇族の方々が見えなくなった意外さに「見えないよ~」と思うかも知れませんがご安心を。天皇陛下の『お言葉』の際には旗は下げられます。 また、中央付近では予め大きな旗や幟(のぼり)の類を掲げる事は控えるようアナウンスされます。

参賀者は日本全国各地から集まり、大手町で箱根駅伝の模様を見届けてから皇居で一般参賀へ、その後は乾門経由で靖国神社へ向かう方もいらっしゃるようです。

入場

入場は正門の二重橋からのみです。入場前に持ち物と身体の検査があるので、その作業がスムーズに済むように荷物をまとめ、寒さには耐えられるがシンプルな服装・格好をしていくと上手いでしょう。荷物がゼロの場合は荷物検査を素通りでき、大きな荷物は預けるよう指示される事があります。それと、トイレは皇居前広場域内にあるにはありますが、長い行列ができて時間がかかるので、皇居前広場到着前に済ます事も強くオススメします。

退場と休憩

宮殿前から宮殿に向かって右方面に進み、3方向に分かれて皇居を出ます。複数人のグループの場合はこの時にはぐれてしまうことがあるので、事前にどこの門から出るかを決めておくことをオススメします。東京駅方面(坂下門・桔梗門から)へ退出する場合、足休め休憩ができる最初の場所として和田倉噴水公園がありますが、この公園の御幸通りを挟んだ向かい側の域はたいへん広く、通路沿いに多くのベンチがあり、芝生にも入れるのでオススメです。武道館・靖国神社方面(乾門から)へ退出する場合は北の丸公園になるでしょう。

参賀後の楽しみ

坂下門や桔梗門など東京駅方面に退出の場合は多くの人が新しくきれいになった東京駅やその周辺の施設を楽しむようです。北の丸公園方面に退出する場合は靖国神社で初詣をする方法もあります。境内には露店が出ます。

持参してよかった持ち物

防寒着
待ち時間中、日向では暑いくらいだが日陰になるととても寒く、上着もズボンも共に保温機能付きの衣服が好適でした。
つば付きの帽子
皇居前広場や宮殿前での待ち時間中に低く差し込む日差しを遮るのにとても役立った。
大き目のハンカチかバンダナ
数時間の待ち時間はずっと立ちっぱなしで、座れるのは参賀終了して各門から退出してずっと歩いた先の公園か皇居前広場の芝生域。ここでの休憩時に敷物として役立ちます。

車両交通規制

高齢の家族や親族が一般参賀に行くのを車で送り迎えしたい場合、車両通行規制の為、皇居前広場の中の車道(内堀通りと和田倉門・馬場先門より皇居側の通り)には入れなくなるので注意です。また、通常と同じように利用できる車道は大型観光バスの駐車場と化して渋滞するので、迂回できたら上手いでしょう。当日、カーナビの皇居周辺の渋滞を示す赤い線は迂回するが上手いです。

皇居一般参賀ツアー

クラブツーリズムや「はとバス」など多くの観光バスで皇居一般参賀ツアーが組まれます。参賀の方法がわからない方はこうしたツアー企画を利用する方法があります。

体験記

午前中のお出まし回だと入場も退出も大混雑するが、午後の回、特に最後の回に近いほど荷物とボディチェックの後の待ち時間は無く、退出後も門を出たところで一休みできるくらいに混雑は解消して楽になる。

その他

■新年正月2日以外の一般参賀開催日は天皇誕生日と天皇即位時に開催されます。■皇居前広場で待機中、テレビのワンセグ放送は通常通りに受信できて10時からのNHKの生中継を視聴できる。■第一回目の最前列に並ぶ方は午前5時台に皇居前広場に到着するらしい。この時期の日の出は6時50分頃なので未明から並ぶことになる。

履歴

2024 1月1日元旦夕方に石川県・能登半島で大地震が発生し、翌1月2日の新年一般参賀は中止に。
2021

コロナウィルス拡散防止の為に一般参賀中止に。

2019

5月4日、即位後最初の「ご即位一般参賀」に皇居前広場では早朝開門前に5万人、一日で14万1130人の参賀者らが列を作った。午前10時からNHK総合で生中継。

2019

1月2日、平成最後の新年一般参賀で参賀者数が平成最多の15万5千人との報道。お出ましの回数は当初の5回から7回に増やされた。混雑の為、並び始めて終わるまで5時間とのネット体験記。皇居前広場で入場待ちの間、携帯電話回線が全く使えなくなり、通話とインターネット利用ができなかった。丸の内地域のスターバックスコーヒーやタリーズコーヒーは営業していた。skybusの二階建てオープンバスは運行していた。参賀者多数で午前中の参賀に入れず、ツアー利用の方が途中で添乗員に呼び集められる事態が発生した。DJポリスの「時間はまだタップリあります。(慌てず押し合わずにお進みください)」に遠方からの参賀者らからブーイング。

2018

1月2日の一般参賀で参賀者数12万6720人の報道。12月23日の天皇誕生日、平成最後の天皇誕生日という事で一般参賀には8万2千850人が集まり、東京駅から歩道に冽ができた。両サイドにモニター設置。

2017

晴天。平成に入って最多の参賀者12万6000人報道。

2014

正月二日の一般参賀の日でも、楠木正成銅像のある楠公レストハウスや売店『くすのき』、北の丸公園のレストハウスも営業している事がわかりました。予約が少ない場合は一般でも飛び込みで食事できるそうです。予約があれば確実のようです。

2013

【午前】新東京ビルディング地下街は多くやっていたとの情報。【午後】丸の内ビルディング上階の飲食店はどこも長蛇の列で足休めさえできず。有楽町駅近くの東京国際フォーラムの飲食店は夕方前くらいでオーダーストップ。帝国劇場ビル地下街は基本的に休みで、お蕎麦屋さん一店舗だけが営業していた。

基本情報

コツ

宮殿に向かって右側の部分が比較的空く傾向があるようです。

トイレ

宮殿前庭に入ってすぐ右側に常設のトイレがあるものの、けっして十分な大きさのものではないので、身体検査の列に並ぶ前までのルートで済ませておくのが上手いようです。坂下門や桔梗門近くにもありました。その他、皇居前広場やレストハウス等に常設のトイレがある他、地下鉄駅付近や地下構内にあります。

服装準備

和服に草履履きでの参賀について、私的にはとても好きではありますが、荷物検査や身体検査があり、押しくら饅頭な混雑の中で砂利道や急な坂道や段差もあるし、最寄駅からの全行程の距離の長さを想うとちょっと無理があるように思います。年頭の一般参賀に和服で臨むのはとても良い事とは思いますが、歩き易く過ごし易く、なにかと都合の良い服装格好が上手いと思います。

荷物

大きな荷物や指定サイズ以上の大きさのサイズは皇居前広場での身体検査時に警察に預けらる(無料)。受け取りは、桔梗門の外に設置されたテントで。或いは、地下鉄駅にあるコインロッカーを使う方法もある(有料)。

駐車場

東京駅の丸の内側地域一帯のビルの地下に丸の内パークインの駐車場がある。年中無休。webサイトでは混雑状況を配信している。【注意!】年末年始は長時間割引が適用されない駐車場があります。