池上梅園 梅の開花と見頃
東京の梅と言えば不忍池畔の湯島天神(本郷)が最たる有名どころですが、都内の梅の名所は他にもまだまだあり、亀戸天神などの『天神系』、皇居東御苑の梅林坂、芝公園の『銀世界』、新宿御苑、そしてここの池上梅園などもあります。
場所はというと、五重塔で有名なあの池上本門寺の西にあります。そもそも本門寺が高台にあって斜面に囲まれているので、その西側斜面一帯。本門寺本堂(大堂)から見て後方です。
梅林は建物3~4階ほどもの大きな高低差のあるこの斜面を利用して作られており、梅園入口から見るとすぐにわかり圧巻です。斜面には最も高い位置にある展望台へと続くデッキが設置され、ジグザグの階段や巡回路が通されているので、園内を巡りながら梅を見上げたり見下ろしたり、展望台から梅園周囲を眺めたり、展望休息所(東屋)で一休みしたりといった楽しみ方ができます。こういった楽しみ方が出来るこれだけの規模の梅林は23区内では非常に珍しいでしょう。梅の開花の時期には、園内最奥にお茶や軽食ができるテントが設置されます。
梅林の他、敷地内には茶室などの古い木造家屋が複数あり、その造りは趣向もあって見ているだけでも楽しめるでしょう。直ぐ近くには池上本門寺の境内と施設があり、梅園からは徒歩圏内です。実際におじちゃんおばちゃんの団体さんたちがそんなコースを歩いていたようです。
梅の下には一面つつじが植えられていました。5月にはツツジの名所として見応えありそうな感触。また、本門寺五重塔の前には桜並木があり、桜の名所と言えます。
梅の開花と見頃情報
おおまかには2月初頭には開花し、2月の終わり頃から見頃を迎え満開になる。梅の開花状況は大田区のホームページで見ることができます。
満開の種もあれば蕾ばかりの種もあり、早咲きと遅咲きとがあるので、開花や見頃や満開のニュースがあっても数日は期待できそう。午後よりも午前中の方が空いているかもしれません。現在の開花状況を知るにはツイッターがとても役立ちます。尚、東京の梅の開花の標本木は、皇居の北の北の丸公園にあるそうです。
周辺の様子
一カ所だけある梅園の出入口前にはほんの数台が駐車できるコイン駐車場がある他、周辺にはコンビニ・スーパー・売店の類はありません。
梅見の後の楽しみ
周囲に商業施設がなく、本門寺の寺院建物が多いこの付近は京都のような佇まいで静かな場所です。充分に歩いていける距離なので、本門寺境内方面がオススメです。本門寺大堂近くには蕎麦や土産品などを扱う飲食施設もあります。付近は日蓮上人ゆかりの聖域で歴史や人の想いを感じられる地域です。境内からは東急池上線池上駅に向かう本門寺通りを歩くといつもの賑やかな駅前商店街に着きます。その途中でも振り返れば風情ある景色が見えたり、名物の久寿餅の店舗があって一休みできたりもします。
杉花粉の季節です
梅の季節はスギ(杉)花粉の季節なんだそうです。花粉に敏感な方は対策をオススメします。また、桜の季節はヒノキ(桧・檜)花粉の季節なんだそうです。
過去の経緯
2020 | 暖冬?の為か、2月はじめには開花し、中頃には八分咲きの見頃に。ライトアップも開始。2/21には早咲きが散り、遅咲きが咲き始めた。 |
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基本情報
開園時間 | 午前9時~午後4時30分(入園は午後4時まで) |
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休園日 | 2月・3月を除く月曜(月曜日が休日の場合は次の平日)、年末年始。 |
入園料 | 大人(16歳以上65歳未満)100円 |
アクセス |
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飲食 | ■梅の開花が始まると、園内最奥に喫茶と軽食ができる仮設の露店テントが設置される。■西馬込駅から梅園までの間にファミレスあり。 |
駐輪場 | 入口前のコイン駐車場横に無料で利用できる駐輪場が指定される。 |
周辺情報 | 池上本門寺までは徒歩約10分ほどか。本門寺境内はオープンな景勝地で本堂の後方にはお休み処がある。五重塔近くにある大田区立池上会館には五重塔が遠望できる展望台やレストラン・駐車場などもある。 |
名物 | くずもちの老舗が三軒。池上駅前の浅野屋、本門寺門前通りの相模屋と池田屋。浅野屋と池田屋では一服休憩もできる。 |