亀戸天神 藤まつり
東京都内で藤の名所といったらまず最初に思い出す藤の名所です。すごいですよ!境内に入って最初に目に入ってくるのはその広い境内一面を覆うような藤棚の緑と藤花の紫。さすが安藤広重の版画『江戸名所百景』でも紹介された藤の名所・亀戸天神といった感じ。まずはその規模に圧倒されます。
この神社のもうひとつの特徴は太鼓橋。都内でも珍しい、高く盛り上がった真っ赤な欄干を持つ太鼓橋で、入り口鳥居側と本殿側に大小二ヶ所あり、この橋に登ると境内の藤棚を見下ろすことができます。一方で、藤棚の下から覗き見る太鼓橋は藤の紫と葉の緑、天気が良ければ青い空にその赤さが引き立って見事な景観をみせてくれます。
しかし藤の季節は特に混雑します。境内の参道はたくさんの参拝客と藤の見物客でスシ詰め状態になります。これが本殿までの参道と境内をぐるっと回るコース中で続きます。ちょうど漢字の「中」の字のようなコース形をしているので、上手く一筆書きするように巡りましょう。境内や周辺では露店が多数出店します。
混雑に疲れたら祭り期間中の週末に開催されるショーを見たり、特設ステージの裏にでも行ってみてください。「おいぬさま」があります。それから、太鼓橋から本殿に向かって左方向に東京スカイツリー見えます。また、日没から夜10時頃までライトアップも行われます。
他、都内では毎年同時期にツツジが見頃を迎えるので、根津神社のつつじ祭り、上野東照宮の『春のぼたん祭』もオススメです。
見どころ
花がその房の下まで開きかけるといい香りを放ちます。その香りに惹かれてか、たくさんのクマンバチが飛び回ります。このクマンバチ、体長2cmもある大きなハチで黒と黄色の体色にブーンという不気味な音を大きく立ててホバリングしているので一瞬恐れを抱いてしまいますが、オスには針が無く、刺さないようです(メスは刺すらしい)。ホバリングしているのはオスのようなので、さほど怖がるほどでもないようです。蜂=刺す=怖いとオーバーに毛嫌いして嫌がるオバさんを見掛けたら教えて差し上げる方法もあります。藤はクマンバチにしか蜜を与えないとの話もあり、この時期の亀戸天神では藤の花と東京スカイツリーだけでなく、クマンバチと藤の花との関係まで意識して見られたら素晴らしいかと。
藤まつりとつつじまつり
亀戸天神の藤が見頃を迎える時期には必ずツツジも見頃を迎えるので、亀戸天神の藤まつりと根津神社のつつじまつりをセットでハシゴする案があります。両所は亀戸天神前バス停から上野公園行き(上26)で根津駅前バス停まで35分ほどで結ばれているようです。
観覧後の楽しみ
亀戸天神の東方にある亀戸香取勝運商店街が面白い。商店街入り口には鳥居が立ち、奥には亀戸香取神社があり、商店街は神社の門前町の形でデザイン性の高い商店もある。花見後の一杯ならば、JR亀戸駅か錦糸町駅付近に飲み屋がある。錦糸町は飲み屋街として有名。
●亀戸の餃子
亀戸というと亀戸餃子なるギョウザの専門店のがある。持ち帰りだけでなく、その場で食べられる。肉屋さんが経営する食堂も。食べて帰るなら、亀戸駅近くのやいっぱいひっかけて帰るならば立呑み居酒屋のでかんしょ亀戸店などの他、同通り沿いに数件の焼き肉や餃子店が並んでいる。夕方くらいから混雑する模様。
URL | http://www.kameidotenjin.or.jp/ |
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交通 |
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駐車場 | 当所付属のものあり。15~20台規模。周辺にコインパーキングあり。 |
周辺情報 | 徒歩数分のところにコインパーキングとコンビニあり。 |
開花状況 | くず餅が名物の老舗・船橋屋のwebサイトでは、毎年、藤の開花状況をネット配信していて藤の見頃や開花状況が非常によくわかります。 |